サバイバル日和

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三流に牛耳られる日本、山口周「劣化するオッサン社会の処方箋」。おっさんの私がオッサンなのか?読んでみた(笑)

 

こんにちは!

私は中年のおじさんです。そんな本好きなおじさんが、まさに読むべき本を見つけました。

 

劣化するオッサン社会の処方箋

なぜ一流は三流に牛耳られるのか

 

非常におもしろい(笑)。

まずは、この本における「オッサン」の定義から始まります。中高年の男性=おじさんが、「オッサン」ではないことに、ちょっと一安心。

では「オッサン」とは?

1.古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する

2.過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない

3.階層序列の意識が高く、目上の者に媚び、目下の物を軽く見る

4.よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

 

必ずしも、中高年の男性だけでないようです。ただし、このオッサン達が引き起こしたここ最近の事件は…

・日大アメフト部監督による暴行指示

・狛江市市長などの高位役職者によるセクハラ

・教育委員会等によるいじめ調査結果の隠蔽指示

・財務省による森友・加計問題に関する情報操作

・大手メーカーによる度重なる偽装・粉飾

・公共交通機関などでの暴言・暴行。

・日本ボクシング連盟会長による助成金の不正流用や暴力団との交際

などなど、「最近の若い者は…」という言葉が死語になるくらい、今の日本では、「最近のオッサンは…」となる不祥事のオンパレード。なぜオッサンは劣化してしまったのか、各年代の人達が、どんな年代を送ってきたのか分類し、オッサン発生の原因を明確にしています。

 

特に興味深かったのか、「組織のリーダーは構造的・宿命的に経年劣化する」というところです。簡単に要約すると、

一流の人間・・・組織を起こす。権力や格付け、自分が何流かに興味がない

二流の人間・・・自分が二流であり、誰が一流か知っている

三流の人間・・・周囲にいる二流を一流だと勘違いしている。自分もいつかは一流になれると考え、二流の周りをヨイショしながらウロチョロする。本当の一流については、自分のモノサシでは測れない、よくわからない人と考える。

人数比で言うと、三流>二流>一流で、三流が大多数で、一流の人間は、圧倒的に少ない。

組織が大きくなるに従い、一旦リーダーが二流の人間になると、二流の人間は一流を恐れ、排除し、扱いやすい三流の人間を重用するようになる。

そしてその組織は、二流のリーダーが率いて、三流のフォロワーが脇を固める一方、一流と二流の人材は、評価されず、重用もされずに、くすぶり続ける。

やがて二流のリーダーが引退し、彼らに媚びへつらって信頼を貯金してきた三流がリーダーとなると、さらにレベルの低い三流のフォロワーが、周辺を固めるようになり、その組織はビジョンを失い、モラルは崩壊する。

これが今、多くの日本の大企業で起きていることのようです。まさにその通りで、私は、こんな組織、人事を間近でみてきました。

 

本書は、日本をこんな劣化したオッサンに任せるにはなく、オッサン以外の若い人が、どのように革命を起こせばいいか最後にまとめています。ただし、具体性に欠け、尻すぼみ感が出てしまったところが残念でした。

ただ、読み物として、知的好奇心を刺激してくれる良書でした。