サバイバル日和

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クズなヤクザの”仁義ある闘い” 柚月裕子「孤狼の血」の続編「凶犬の眼」は、最後のエピローグに唸る!

こんにちは!

平凡な小市民だからなのか?、ヤクザ映画や本が好きです。時代的に、ヤクザものは男だけ(しかも中高年)と思ったのですが、作家、柚月裕子さんを知ってから、女性も興味を持っていたんだ…と、少しうれしくなりました。今回は、柚月裕子さんの「孤狼の血」の続編を読みました。

参考)「孤狼の血」

www.survival-cafe.com

 

「凶犬の眼」

【内容】所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して、指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。

日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。

 

左遷になった日岡の言葉を借りるとヤクザは・・

「ヤクザの大半は、その場しのぎの嘘で生きている。暴力団は欲と金にまみれた外道の集団だ。美味しいものを食って、いい酒を飲み、高い車に乗っていい女を抱く。そのためには、堅気ばかりではなく身内の生き血も平気で吸う。表向きは格好つけて、やれ仁義だの任侠だのと、うそぶいているが、口先ばかりだ。やつらの頭の中には我欲しかない。」

「しかしその一方で、わずかだが昔ながらの仁義を貫いている者もいる。堅気の生き血を吸うヤクザも、堅気に迷惑をかけずに筋を通すヤクザも、暴力団であることに変わりはない。暴力団はしょせん社会の糞だ。しかし同じ糞でも、社会の汚物でしかない糞もあれば、堆肥になる糞もある。」

 

この言葉が、この本の内容を語っています。ただ、ほとんどのヤクザ映画、本はそんな”筋を通すヤクザ”が描かれてます。ヤクザの社会以上に、”仁義”が絶滅しつつある現在のふつうの生活。貴重でめずらしい”仁義”に、現代人に惹かれるのでしょう。

このシリーズ、まだ抗争の生き残りがいるため、続編がありそうです。

 

参考)仁義なき戦い

広島弁の会話を読んで、”仁義なき戦い”にハマった若い頃を思い出しました。今見ると時代を感じます。

 

Amazonビデオ

 

私は映画よりも、原作がおすすめです。

では!