サバイバル日和

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難解なのに一気読み、でも読後には何も残らない…。畠山丑雄さんの「地の底の記憶」

こんにちは!

また、初めての人に挑戦です。第52回文藝賞を受賞した、畠山丑雄(はたけやま うしおさん)の小説「地の底の記憶」を読みました。書名からして、何ともオドロオドロしいです。

 

地の底の記憶

【内容】ある日、小学生の同級生・井内と晴男は、迷い込んだ森の中で、青田という謎の男に出会う。その「妻」が身につけたラピス・ラズリの輝きに導かれるように、町の歴史に埋もれた物語は静かにひもとかれる。

ロシア商人ウォロンツォーフと日本人妻の悲恋、青年アレクサンドルと人形の倒錯した愛、あやうい男女の友情をめぐる青田の過去、そして現在。電波塔に見守られる架空の土地を舞台に、100年を超える時間と愛の狂気を描く、壮大な物語。

 

読み始めて、村上春樹さんの非現実の世界の物語、特に「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」似た感じかなと思っていたのですが、まったく別物で、登場人物の妄想と、真実が混沌として複雑、それでいて、続きが読みたくなる不思議な本でした。

 

ただ、畠山丑雄さんは、やはり新人だと思います。物語として読者を読み続けさせる妄想力と筆力は圧倒的ですが、逆に作品のテーマが最後まで良くわからなくなってしまい(狂気の愛?)、読み終わった後に、私の心に、あまり残るものがなく、エンターテイメントとしては、イマイチの本でした。

「難解を売りにすると、シンドイぞ、新人!」と言いたくなりました。

 

参考)ラピス・ラズリって何?いう人(私です)、こんな石です。