サバイバル日和

弱肉強食の世の中を、生き抜くため?の読書記録が中心のブログです。

とんがっていた頃のヒキタクニオのおすすめ本、ベスト5

こんにちは!

作家、ヒキタクニオさんをご存知でしょうか。

イラストレーターから、40才近くになって作家になった方です。初期のとんがった作風が好きで、よく読んでいたのですが、ここ最近の作品は、作家になれてきたのか、あまり面白くありません…。(好みは人それぞれです)

まるで、格闘家のボブ・サップが、パワーだけで暴れまくって、アーネスト・ホーストをKOしてしまった初期の頃から、格闘技がうまくなるにつれ、逆に、だんだんと弱くなっていった姿とダブリます。

マニアックな例えは無視していただいて、ヒキタクニオさんが、とんがっていた頃のおススメ本、ベスト5を紹介させていただきます。

 

1.鳶がクルリと

【内容】何気ない上司の言葉で、超優良企業を辞めてしまった中野貴奈子。貴奈子が再就職したのは、鳶(とび)の零細企業「日本晴れ」。元学生運動家、アメリカに戦争を仕掛けようと日夜戦略を練っている兄弟など、俗世間からずれまくった異能の鳶職人達と、貴奈子は、衝突を繰り返しながら、お互いを認め合っていく。

 

プライド高い系女子が会社を辞め、転職した先は…という話は、真保裕一さんの「ローカル線で行こう!」とか、結構ありますが、不思議とどれも面白い。男が主人公だったらちがうんだろうな...。

 

2.狂気の桜

【内容】山口、市川、小菅の幼馴染み3人は、“ネオ・トージョー”を立ち上げ、白い戦闘服を着て、街中で半端な不良を狩っていた。そんな彼らに、右翼系の政治結社(ヤクザ)が何かと世話をやくようになっていった。ある日、3人は、不良外人が堂々とドラッグを捌いているクラブを襲撃、ヤクザ同士の抗争に巻き込まれていく。

 

反骨な若者は、狡猾なヤクザにからみ取られてしまうのか?アウトロー小説としては軽くて読みやすい。本書に登場する、プロの消し屋(殺し屋)三郎に出会えただけでも、この本を読んでよかった。

 

3.消し屋A

【内容】オカマの蘭子とともに福岡に流れてきた消し屋の幸三。博多のヤクザから依頼された今回のターゲットは、ホークスの名捕手・真壁。内容は、殺しはナシで、彼を一試合の間だけ消すという奇妙なものだった。野球一筋で真面目な真壁には、スキャンダルなど付け入る弱味がない。幸三が取った手段とは。

 

「狂気の桜」の消し屋三郎が主人公(今回は幸三いう名前で)。消し屋の本領発揮で、一気読み必至です。しかし、本の表紙の絵は安っぽいなぁ(笑)。

 

4.跪き、道の声を聞け

【内容】関東の裏社会を二分する十四会の会長・今切の足取りが外出先で途絶えた。若頭補佐の君島から捜索の依頼を受けた、裏社会専門の探偵・時園は、今切の行方を追う。会長・今切の失踪で得をするのは誰か。関係者らを洗う時園に「今切のものと思われる小指が十四会に届いた」との一報が入った。男たちの矜持と憎悪、そして哀しき過去が激しく交錯する。

 

登場人物のキャラ設定がうまい。スピード感ある展開に、こちらも一気読み必至。時園の活躍する続編が望まれる。ただ、ヤクザ賛歌すぎるかな。

 

5.遠くて浅い海

【内容】殺すだけでなく、その人物の生きて来た痕跡までも消してしまう「消し屋」。仕事を一つ終え、オカマの蘭子とともに沖縄へ向かった消し屋のもとに、若き天才を自殺させてほしいという依頼が舞いこんだ。どうやって天才を追い詰めるのか。沖縄の地に忌まわしくも哀しい記憶が蘇る。大藪春彦賞受賞の傑作。

 

天才的な頭脳で、薬品の開発により巨万の富を得た若者と、「消し屋」二人の天才の闘い。

 

改めて、最近のヒキタクニオさんの本に、挑戦してみます。ランキングが変わっていあたら、面白かったということで。では!