サバイバル日和

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新社会人必読。松田俊也の「北海タイムス物語」は熱血青春小説でした! しかし今なら完全なブラックかな?

こんにちは!

以前、松田俊也の「七帝柔道記」をご紹介させていただいたのですが、その続編「北海タイムス物語」をやっと読みました。やっと、というのは手に取るまでで、読み始めたら一気読みです。ふぅ。

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北海道大学柔道部は、その後、七帝戦最下位から、数年かけて優勝するまでになるので、続編は、優勝までの過酷な道のり、 卒業、就職までが描かれていると思ったのですが、いい意味でまったく期待を裏切られました。厳密には続編ではありません。

 

「北海タイムス物語」松田俊也

主人公は、マスコミ、新聞社の採用試験にすべて落ち、北海道の名門紙「北海タイムス」に入社した、野々村です。がさつな体育会系が嫌いで、1年後には入社試験を受け直し、全国紙へ移る腰掛として北海タイムスで働きはじめた、ヤル気ゼロの新入社員です。

前作、七帝柔道記は、著者、松田俊也を主人公とした私小説だったのですが、今回も松田が柔道部引退後に、北大を中退し、1989年に北海タイムスに入社した体験がベースになっています(松田はその後1992年に中日新聞社へ転職)。実際の北海タイムスは、読売、朝日、毎日などの全国紙の北海道進出により経営が厳しくなり、1998年に倒産、休刊となっています。

松田も野々村と同じ、新入社員、北大中退元柔道部として、登場しますが、あくまでも脇役です。また、元空手家(おそらく極真空手)の先輩社員、秋葉も登場するので、格闘好きも安心して読めます(笑)。元格闘家は会社勤めになかなか馴染めないのですが、その葛藤、不器用ぶりは非常に共感できます。

経営悪化の中で、人手不足による長時間残業、低賃金(同業他社の6分の1の給料で、4倍の労働時間)の中で、ヤル気のなかった、野々村がどうようになっていくか、入社1年目で会社生活に悩みを抱える、新入社員にぜひ読んで頂きたい本です。

 

かなり昔に読んだ、椎名誠の私小説「新橋烏森口青春篇」も、椎名誠が、小さな業界新聞社の編集者になった、新社会人小説だったのを思い出しました。

新社会人必読としましたが、情熱を失った、私のような中年のおっさんも必読です。

ではまた!