サバイバル日和

弱肉強食の世の中を、生き抜くための読書記録が中心のブログです。

読書記録-現代小説

今は読まない方がいい? 悲しく残酷な物語。柚月裕子「蟻の菜園」

こんにちは! 書評ブログと呼ぶにはおこがましい、私の読書記録のブログですが、あまり本の核心には触れないように、ネタバレにならないように書いていています。ただし、あまりうまくいってなく、小説の場合は、多少の筋書きは書いてしまっています…。お許…

嶋中潤「貌なし」。日本に1万人にいると言われる無戸籍者のあまりにも過酷な人生。結局、子供が犠牲になる・・・。

にんにちは! また、お初の作家さん、嶋中潤さんの本「貌なし」を読みました。嶋中潤さんの本は、今まで手に取ったことはなかったですが、本のタイトルに、”顔”ではなく、”貌”の漢字を使っているので目をひきました。 ちなみに、”顔”は、目・鼻・口などの顔…

安定的面白さ、柚木裕子「パレートの誤算」。ケースワーカーは何故殺されたのか?生活保護の闇が炙り出される!

こんにちは! またまた、柚木裕子さんの本を読みました。どの作品も安定的に楽しませてくれる作家さんは、そうはいないです。今回も満足な1冊でした! パレートの誤算 パレートの誤算 posted with ヨメレバ 柚月 裕子 祥伝社 2017年04月12日 楽天ブックス …

佐川光晴「校長、お電話です!」 理想の校長先生に感動したいが、現実にこんな人いるの?と素直に楽しめないほど、教員の環境は厳しい。

こんにちは! 今回も、お初の佐川光晴さんの本を読みました。Wikipediaを見てみると、佐川さんのデビューは2000年とのことで、もう19年も作家をされているベテランです。なぜ今まで、私は出会わなかったのか?もしくは本を手に取ることがなかったのか? 最大…

石田香織さんの本、題名に惹かれて読んだがイマイチだった。「哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで」

こんにちは! 一応、書評的なブログなので、おもしろくなかった本も書いておきます。ただ、ホントにおもしろくない本は、読まなかったことにしているので、それよりはましなレベルかと。(あくまで個人の嗜好です) 「哲司、あんたのような人間を世の中では…

破天荒で非常識な父と姉、普通の息子、真面目な母、温かくちょっぴり切ない家族の40年。桂望実「僕は金になる」

こんにちは! 今回は、桂望実(かつらのぞみ)さんの小説です。ちなみに、金は”カネ”ではなく、”キン”と読みます。 僕は金になる 僕は金になる posted with ヨメレバ 桂望実 祥伝社 2018年09月10日 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle 7net 【内容】僕が小…

感動したい人におススメのファンタジー、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、へそ曲がりには納得できない所あり。

こんにちは! 久しぶりに東野圭吾さんを読みました。東野さんは多作で、小説の完成度も高く、一時期、続けて読んでいましたが、いつしか、東野ストーリーに慣れてしまったせいなのか?(言葉は悪いですが)騙されることにワクワク感が無くなり、読まなくなっ…

浜岡原発が南海トラフ地震で大爆発。自然災害多発の日本では、あってもおかしくない日本崩壊の記録。北野慶「亡国記」

こんにちは! 今年もよろしくお願いいたします。 正月、ごろごろしながら読んだ本ですが、正月から重い本でした。 亡国記 亡国記 posted with ヨメレバ 北野 慶 現代書館 2015-07-31 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 【内容】2017年春、なし崩し的に原発再…

中国からウイグル人亡命者を守れ!日本政府、警察も役に立たない中、裏社会にも恐れられる!影の男が登場!!「影の中の影」

こんにちは! 先日、あまりにも、のんびり癒されて温かい小説を読んでしまったので、その反動で、真逆な、暴力的で過激でスカットする小説を探していて読んだ本、月村了衛さんの「影の中の影」。一応、私の心の均衡が保たれる(笑)、スカッとするアクション…

期待通りの「ツバキ文具店」。SNSで宣伝しないであろう、鎌倉にありそうな代筆屋の話です。読後には習字を習いたくなります!

こんにちは! 先日読んで、いまごろ、小川糸さんを気に入り、2作目を読んでみました。 参考)前回の小川糸さんの本 www.survival-cafe.com ツバキ文具店 ツバキ文具店 (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 小川 糸 幻冬舎 2018-08-03 Amazon Kindle 楽天ブッ…

風刺を盛り込み日本の行く末を警告した小説「虚人の星」。多重人格者の政治サスペンス?島田雅彦の本はやはりイマイチだった。

こんにちは! 池田学さんの巨大な細密画のカバーに圧倒され、手に取った本「虚人の星」、しかし、著者は島田雅彦さん…。私にとって、島田雅彦さんの本は、難解の割には、娯楽感が振り切れてなく、中途半端という評価で、あえて読む必要はない作家さんという…

ビール党の私でも、読むと出てくる美味しい料理にワインが飲みたくなる、小川糸さん「食堂かたつむり」

こんにちは! 今更なのですが、ヒットして映画化までしている、小川糸さんの「食堂かたつむり」を読みました。発売が2008年ですから、私が手に取るまでに、10年かかったことになります。 意識して避けていたわけではないですが、中年の読書好きなおっさんは…

必ず和菓子が食べたくなる、坂本司「和菓子のアン」と「アンと青春」。ドラマ化あるかも!

こんにちは! また、面白い本を発見しました。 単純に面白い=読みやすい、説教くさくない、内容が簡単?でしょうか。出張の朝、東海道新幹線で、いつも右手の窓から、富士山を見ることを楽しみにしていたのですが、読みはじめ、気が付くと、富士山を通りす…

垣谷美雨「農ガール、農ライフ」、話題先行でブームが終焉した?農業女子の厳しい現実と希望

こんにちは! 私、スローライフに、ひそかに憧れを抱いている中年です。そんな田舎暮し的な本を、好んで読んでおり、時たま、妄想スローライフをおくっております。 垣谷美雨さん「農ガール、農ライフ」 農ガール、農ライフ posted with ヨメレバ 垣谷美雨 …

新堂冬樹の「ASKトップタレントの値段」、エロ・グロ・暴力の黒新堂本は、さすがに飽きました!

こんにちは! 新堂冬樹さんの黒新堂本「ASKトップタレントの値段」を読みました。 参考)黒新堂とは? www.survival-cafe.com はっきり言って、黒新堂本は、過激にエロくて、過激にグロくて、過激に暴力的で、 子供には読ませたくない本です。 大人(特に女…

貴志祐介のベスト1は、サバイバル・バトル本「クリムゾンの迷宮」だ! ついでに、おすすめベスト5

こんにちは! 出す本が、ほぼ面白い、貴志祐介さん。 もちろん、私の好きな娯楽本的評価です。10冊ちょっとしか著書もないので、面白くない本も数冊はありましたが。SF、ミステリー、ホラー、混合?と、いろいろなジャンルに挑戦してくれている、新刊が楽…

村上龍の「55歳からのハローライフ」。思っていた通りの優等生の小説に、年取ったなぁ…と失望。

こんにちは! 本を読む人は、自分の好みの作家さんがいると思います。私も何人かいるのですが、村上龍さんもその一人です。 30年以上前の作品「コインロッカー・ベイビーズ」や「愛と幻想のファシズム」「五分後の世界」のスピード感や、現状打破のパワーが…

父子家庭を渡り歩き、子供達に愛情を与え去っていく。原田ひ香「母親ウエスタン」。主人公のおおらかさに惹かれます。

こんにちは! 今では、すっかり廃れてしまった映画ジャンル「西部劇」ですが、かつては、マカロニ・ウェスタンとも言われ、大変な人気でした。厳密には、マカロニ・ウェスタンは、イタリアで制作された西部劇を言うそうです。 海外で、イタリア制作の西部劇…

私が読んだ、おすすめの農業、林業、地方再生小説ベスト6!(漁業小説は見つけたことがないです・・・)

こんにちは! 最近、都会を離れて、農業や林業、漁業などをしながら、田舎のスローライフに憧れる人は多いです。私も田舎出身のくせに、さらに田舎の暮らしに憧れたりします。ただ、現実の田舎ぐらしは、人間関係や生活の不便さもあり、理想とのギャップは大…

ムリやりひねりすぎ? 伊坂幸太郎「ホワイトラビット」

こんにちは! 老眼で本を読むのがしんどくなったからなのか?期待しすぎなのか?わかりませんが、好きな小説家、伊坂幸太郎さんの本「ホワイトラビット」が、それほど面白く感じませんでした…。 ホワイトラビット ホワイトラビット posted with ヨメレバ 伊…

登場人物がどこか普通じゃないところが好き。by原田ひ香「三人屋」

こんにちは! 原田ひ香さんの本、結構好きになってしまいました。と言ってもまだ3冊目を読んだだけなんですけど。 前回読んだ、湊かなえさんの作風とどこか違うのか、どこに惹かれるか、考えてみたのですが、原田さんの本の登場人物は、どこかちょっとおか…

無難な面白さで物足りない! IWGPシリーズ第13巻:石田衣良著「裏切りのホワイトカード」

こんにちは! 無難、大きくハズレが無い、そこそこ面白い…という理由で、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」、通称IWGPシリーズの13作目を読んでしまいました。 初めに文句を言いましたが、13作すべて読んでいて、また、次の新刊も、何だかんだ言い…

逸木裕の横溝正史ミステリ大賞受賞作「虹を待つ彼女」読了。今後に期待できます。

こんにちは! また、初めての作家さんに挑戦。逸木裕さんの横溝正史ミステリ大賞受賞作「虹を待つ彼女」を読みました。 逸木裕(いつきゆう)さん、まったく知らなかったので、どんな人か調べみたら、何と!はてなブログをされてました。 blog.yuitk.com た…

難解なのに一気読み、でも読後には何も残らない…。畠山丑雄さんの「地の底の記憶」

こんにちは! また、初めての人に挑戦です。第52回文藝賞を受賞した、畠山丑雄(はたけやま うしおさん)の小説「地の底の記憶」を読みました。書名からして、何ともオドロオドロしいです。 地の底の記憶 地の底の記憶 posted with ヨメレバ 畠山 丑雄 河出…

家族を恐れる青年と、家族を求め続けた青年。家族小説「ウズタマ」の読後には塩ラーメン!?

こんにちは。 先日、初めて、額賀 澪(ぬかが みお)さんの本を読んでから、続けてもう1冊をよみました。2冊目もいい本でした。 ウズタマ ウズタマ posted with ヨメレバ 額賀 澪 小学館 2017-11-24 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo 【内容】周作(28…

額賀澪さんの吹奏楽に打ち込む青春部活小説「屋上のウインドノーツ」。中高生におススメです。

こんにちは! 今回は、額賀澪さんの小説です。ジャンル的にもまったく知らない作家さんでした。松本清張賞受賞の帯と、本の表紙がまったくマッチしていないため、気になって読みました。 松本清張=推理小説と思っていたのですが、松本清張賞は、斬新で魅力…

吉田修一の産業スパイ小説「太陽は動かない」「森は知っている」読了。続編が楽しみです!

こんにちは! 本を読んでいると、よく読む作家とか、分野が結構決まってくるものです。お金を払って知らない作家の本を買って、「まったく面白くなかった…お金もったいなかった…」「最後まで頑張って読んだけどイマイチだった…」などよくあります。 そんな経…

藤原新也「大鮃」。文章からは映像が浮かび上がり、読後に静かな力に包まれる…名作です。

こんにちは! 30年ぐらい読み続けている藤原新也さん。「印度放浪」や「東京漂流」「メメント・モリ」など、初期の作品はインパクトがあり、有名な作品も多いのですが、今でも、コンスタント?(年1冊弱)に作品を出されており、変わらぬ文書のうまさと、お…

藤田宜永さんのハードボイルド本「喝采」「タフガイ」読了。王道の私立探偵小説でした。

こんにちは! GW途中から読み始めたハードボイルド本が、やっと読み終わりました。 新宿にある父親の探偵事務所を継いだ、浜崎順一郎シリーズ2冊です。読み応え十分でした。 「喝采」 喝采 posted with ヨメレバ 藤田宜永 早川書房 2014年07月24日 Amazon K…

伊坂幸太郎(殺し屋シリーズ)最新刊AX読了。前作からのユーモラスで、個性的な殺し屋達をご紹介

こんにちは! ここのところ、ブログの更新は滞りがちですが、本だけは継続して読んでいました。先日やっと、伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズ、最新作「AX アックス」が読めました。"AX=カマキリの斧"とのこと。 殺し屋シリーズは、「グラスホッパー」「…